目の知識
コンタクトレンズとは?
花の写真
コンタクトレンズとは、レンズを角膜の上(涙の上)にのせて光を屈折させ、視力を矯正するものです。
コンタクトレンズとメガネの違い
 1) メガネより優れているところ
顔の印象を変えない(フレームがないため)
視野が広い(フレームがないため)
スポーツに適している(特にソフトコンタクトレンズ)
温度差によって、くもることがない
眼を動かしたときにコンタクトレンズも一緒に動くため、常にレンズの中心が瞳孔のほぼ中央にある
角膜に近いため、像の拡大や縮小が少ない(それにより、屈折異常が左右の眼で差がある人の矯正にも有効)
以上の事によりメガネに比べて自然な見え方になります
 2) メガネより劣っているところ
汚れを拭けばきれいになるメガネに比べ、手入れがめんどう
眼に直接レンズをのせるので、酸素不足になりやすい
眼にとっては、やはり異物であるために、取り扱いに注意しないとトラブルのもとになる
レンズだけでなく、ケア用品も必要になってくるため、お金がかかる
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ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの違い
コンタクトレンズには大きくわけて2つの種類があります。
 1) ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズの中にも、材質が酸素を通すタイプのものと、通さないタイプのものがあります。現在は酸素を通すタイプのものが主流になっています。
  →「なぜ酸素を通すものが良いのでしょうか?」
  眼も身体の一部なので、やはり酸素は必要です。角膜には「角膜内皮細胞」というものがあり、角膜を透明に保つ上で重要な役割を果たしています。酸素が慢性的に不足すると、この角膜内皮細胞に負担がかかり、数が減少します。
 ◎利点
手入れが簡単
コスト(レンズの値段やケア用品の値段を含む)が比較的割安
涙の交換がスムーズ
  →「なぜハードコンタクトレンズは涙の交換がスムーズなのですか?」
  ハードコンタクトレンズは角膜よりも小さく、よく動くため涙の交換がスムーズにできます。

角膜乱視のある眼の矯正に優れている
  →「なぜ乱視の矯正に有効なのでしょうか?」
  コンタクトレンズは角膜の上の涙にのせているのです。この、角膜とコンタクトレンズの間の涙のことを「涙液レンズ」と呼んでいます。乱視は角膜のカーブの曲がり具合の違いによっておこりますが、コンタクトレンズをのせて、涙液レンズができることにより、カーブが矯正され、乱視が矯正されるのです(尚、ソフトコンタクトレンズは軟らかいため角膜の形にフィットしてしまい、乱視の矯正効果はハードコンタクトレンズに比べて劣ります)。
 ◎欠点
慣れるまでは装用感が悪い(ゴロゴロするなど)。しかし、そのおかげで眼の異常に気がつきやすく、早い時期に眼科を受診するため、症状が悪化する前に発見できることが多いです。
  →「なぜ、ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズに比べて装用感が悪いのでしょうか?」
  先ほど説明したとおりハードコンタクトレンズは角膜よりも小さくできています。それに対してソフトコンタクトレンズは角膜よりも大きいです。角膜には敏感な神経が通っています。ハードコンタクトレンズは瞬きのたびに角膜の上を移動し、神経を刺激してしまうのでソフトコンタクトレンズより装用感は悪くなってしまうのです。ソフトコンタクトレンズは角膜を覆ってしまうので、装用感はハードコンタクトレンズに比べて良いです。

 2) ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズの中にも、使い捨てのタイプと使い捨てではないタイプがあります。また、使い捨てのタイプの中でも、1日で捨てるタイプ、2週間で捨てるタイプ、90日間で捨てるタイプなど様々なものがあります。
  →「使い捨てレンズならば、ケア用品は必要ないですか?」
  1日で使い捨てるタイプのものならば必要ありませんが、その他のものであれば、清潔さを保つためにケアする必要があります。
 ◎利点
装用感が良い。
スポーツに適している。レンズが大きく軟らかいため、ずれにくく、はずれにくいのです。
 ◎欠点
汚れがつきやすい
  →「なぜソフトコンタクトレンズには汚れがつきやすいのですか?」
  ソフトコンタクトレンズは材質中に水分を含むため、細菌(カビなど)が入りこむことがあります。これにより、眼にトラブルをおこすことがありますので、毎日のケアはとても重要になります。

乾燥しやすい
  →「なぜソフトコンタクトレンズでは乾燥しやすくなるのですか?」
  ソフトコンタクトレンズはレンズ自体がスポンジのように涙をたっぷり含むようになっています。そのため、涙の量が少ない人(ドライアイ)には不向きです。

多少眼にトラブルがあっても気がつきにくいため、トラブルの発見の遅れにつながることがあります。
ハードコンタクトレンズに比べてコストがかかる
ハードコンタクトレンズに比べて手入れが面倒
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病院でのコンタクトレンズ(以下コンタクト)処方の流れ
コンタクトは医療用具です。また、眼鏡と違い角膜に直接のせて使用するものですので、眼科医の検査・指示を受けることが重要です。そのため、コンタクトを購入する際にはいくつかの検査を受けて頂く必要があります。「時間がかかって面倒だ」と思われるかもしれませんが眼の健康を守るためのものですのでご了承ください。
 1) 視力検査
眼科に来院された患者さんの多くが、最初に行う検査が視力検査です。コンタクト購入希望の方にも、やはり視力検査を先に受けて頂いております。裸眼視力・レンズによる矯正視力・眼鏡を持参されている方でしたら眼鏡をかけての視力・すでにコンタクトをつけた状態で来院された方でしたらコンタクトをつけたままの視力も測ります。
 2) 診察
医師による診察です。眼の健康状態をみてコンタクトを入れても大丈夫な状態であるか判断されます。
*この後、必要に応じ涙液検査・角膜内皮細胞検査などを行う場合があります。
●涙液検査 一般的にドライアイが疑われる場合に行います。涙の量が正常の方と少ない方では、レンズやケア用品の選び方が少し変わります。
●角膜内皮細胞検査 角膜内皮細胞は角膜を透明に保つ上で重要な役割をもっていますが、角膜の酸素不足により障害されやすいため長期間コンタクトを使用してきた方など角膜内皮細胞の障害が疑われる場合に行います。
 3) 問診
コンタクト装用が医師により認められれば、いよいよコンタクト選びにとりかかるわけですが、たくさんの種類のコンタクトの中からその方に合うコンタクトを選ぶために問診表の質問に答えていただきます。
1. コンタクトレンズの希望はありますか?
2. どのような目的で使用しますか?
3. アトピーなどアレルギーはありますか?
4. コストは高くても眼に優しいレンズがいいですか?
5. ケアが必要でもコストは安くしたいですか?
6. 定期検査は快適にコンタクトを装用するために必要です。定期的に来院できますか?
7. 眼鏡は持っていますか?
最後の質問に「コンタクトをつけるのだから眼鏡は必要ないのでは?」と疑問をもたれた方もいるかもしれませんが、もし眼に異常が起こり、コンタクトレンズを入れることが出来ないときはどうしますか?また、どんなに眼に優しいコンタクトレンズでも眼にとっては「異物」です。常時装用していればどんなに健康な眼でも疲労してしまいます。眼を休ませるために「外出時はコンタクトレンズ」「家にいるときは眼鏡」と上手に使い分けてみませんか?
自分の眼を守ってあげられるのは、コンタクトレンズを使う自分・・・そう「貴方」です。
「眼鏡」が必要であることが理解できましたね。
 4) 装用
その方に合うと思われる仮のコンタクトレンズを実際に装用してもらいます
 5) フィッティングをチェック
装用した仮のコンタクトがその方の「眼になじんでいるか」を医師がチェックします。
 6) 度数の決定
医師によるチェックでそのコンタクトが合っていると判断された後に、コンタクトの度数の微調整が行われます。
 7) 診察・処方
最後にもう一度医師による診察が行われ、コンタクトの処方になります。
 8) 脱着練習・ケアの説明
今までコンタクトを使用したことがない方にはコンタクトのつけ方と外し方を練習して頂きます。また、コンタクトのケアの仕方の説明も行いますので、わからない事があれば気軽にスタッフまでお尋ね下さい。病院でのコンタクト処方の流れはこのような形になっております。 皆様の希望にできるだけ沿うようにコンタクト選びを行っておりますが、その方の眼の状態により必ずしも全てにおいて満足のいく結果にならない事もあるかもしれません。もし、何かわからない事があれば小さな事でも結構ですのでスタッフまで声をかけてくだされば幸いです。
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なぜ定期検査でコンタクトレンズの状態を見てもらわなくてはいけないの?
1. 眼障害の有無・・・ドライアイ、アレルギー結膜炎など
2. コンタクトレンズが装用に適しているか
3. 度数の変更
以上3つを定期検査で確認しています。
コンタクトレンズを処方されたときに、フィッティングといってレンズが目に合っているかどうか、見てもらっています。
処方されたときには大丈夫でも、日々のケアや、装用方法などで、レンズは変形していく可能性もあります。
このフィッティング状態が悪いと、角膜上皮に点状の「傷(びらん)」が生じます。健康な角膜上皮には細菌などの病原体に対して、バリア機能をもっていて、涙と一緒に排出してしまいます。しかし、角膜上皮に傷ができ、そこに病原体が存在すると、感染性の角膜潰瘍(かいよう)を発症することがあるのです。このときの症状としては、充血、異物感、目の痛みなどがあります。充血は「ただの疲れ目かな」などと思いこんでしまい、市販の点眼薬を使用しがちですが、反対に悪化してしまい視力は低下し、最悪の場合、角膜移植ということもあるのです。「レンズをはずしても目が赤い」「レンズをはずしてもゴロゴロしたり、痛い」というときは迷わず検査してもらうことが大切なのです。
また、レンズの汚れは自分の目ではなかなか確認できませんし、小さいキズなども見落としがちです。いくらケアをきちんとしていても、病原菌が全く無いとは言えません。もし、レンズのキズに先程話した病原菌が付着してしまったら・・・。
このようなことが起こる前に、定期検査を受けて、快適なコンタクトレンズで生活してほしいと思います。
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